ボーイング787型機の機長、デブラ・マッカウを高みへと引き上げたのは、そのリーダーシップ。NHKニュース『おはよう日本』でも取り上げられました。

日本企業における女性管理職の人数は増えているものの、政府目標の30%には遠く及んでいません。日本の航空業界もまた然り、女性の機長はごくわずかです。その一方で、米国では1,000人を超える女性機長が活躍し、業界を牽引しています。

機長のデブラ・マッカウはサンフランシスコ国際空港(SFO)を拠点とし、ユナイテッド航空に34年間勤務してきました。入社当時、機長はほとんどが男性でした。

2児の母親として、同じく機長である夫と協力して家事・子育てと仕事を両立し、着実に経験を積み上げてきた彼女。機長として必要なスキルは「冷静沈着で親しみやすく、自信があり、コミュニケーション上手」であることが大切だと学びました。特に数百人ものお客様の命をお預かりする乗務時には非常に大切なものです。

「リーダーは良い聞き手であることが最も重要」と語る彼女。「部下がリーダーに質問をするのが怖いという状況をつくらないことが大事です。そして、リーダーは部下を信頼することを恐れないこと。同僚たちが気軽にコミュニケーションを取り合える環境を、リーダーはつくるべきです」

また、リーダーとして、機長はとっさの判断ができなければなりません。飛行中、リーダーにはその決断力が試されるときがあります。上空で急病になった方がいらっしゃった場合、空港チームと緊密に連携を取り、迅速に決断を下すとともに、上手にコミュニケーションをとる必要があります。このような状況下で機内アナウンスを行う際、マッカウはお客様の側に立つことを心がけるといいます。「自分の家族や友人が乗り合わせていると想像します。私なら知りたいと思う内容を共有し、情報を正直にご提供しています」

マッカウは、これまでに得た経験と知恵を精力的に伝えようとしています。2018年には、日本で行われた女性のキャリア形成に関するシンポジウムで講演を行いました。若い学生たちに自信を持つよう伝え、「Do what you love and love what you do(あなたが一番興味があることを仕事にし、その仕事を愛してください)」と語りかけました。彼女の言葉に触発された多くの学生たち。近い将来、この中から何人かが空の仕事に就いていても不思議ではありません。

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